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ムック 別冊CG CAR GRAPHIC選集 アルファ・ロメオ 3

公開日: : media ,

115型スパイダーに関する特集は少なく、発行年の影響から916スパイダーおよびGTVの記事が豊富です。
それでもスパイダーSr.4の新車当時の記事をカーグラフィックのバックナンバーから探すことを考えたらこのような別冊はありがたいです。

収録車種

164/166/スパイダーヴェローチェ/GTV/916スパイダー/155/モノポスト/GTV6/アルファGT/ブレラ(コンセプトモデル)/ジュリエッタスプリントヴェローチェザガート/ジュリエッタSZ 2/ジュリアTZ2/SZ/RZ/アルファスッド/1750GT/2000GT

GTVとジュリア1750GTヴェローチェは長期テスト記事も収録されています。

 

アルファ・ロメオ2は145/146/147/155/156を収録しています。

P.104-107 91年8月号 エディター・アット・ザ・ホイール

熊倉重春氏によるSr.4のATモデルのインプレッション記事です。

忘れていたスポーツモータリングの気分を、もろに想い出させてくれる。スポーツドライビングではない、スポーツモータリングである。操縦だけに集中するのではなく、まわりの空気まですべて含めて「ああ、スポーツカーだなァ……」に浸れる、そういう車は少なくなった。P.104

性能面・外観においてノスタルジーに浸りつつも、ATによるモダナイズとの調和は好意的に迎えられています。

 

 と、いうわけだから、はっきりいって出来が良くない。なのに少しも嫌いになれないところに、実はアルファ・スパイダーならではの値打ちがある。ファッションなのである。コスチュームなのである。P.106

後半は肩の力が抜けているスパイダーのキャラクターに似合うシチュエーションについて語られ、ドライブに行きたくなるようなインプレッションです。

P.108-111 93年8月号ロードインプレッション&ヒストリー

竹下元太郎氏による115型スパイダーの生産終了が案内された後のSr.4のATモデル記事です。

自然といえば、全体の出来の悪さ(というのを繰り返すと語弊があるが、当時としては何でもないことでも、そのまま進歩せずに来たから相対的に出来が悪いということだ)が、かえって”自動車らしさ”を強調する結果になっているのも、皮肉だが事実だ。乗り物を動かしているんだぞという実感がたくさんあるのだ。これはなかなか愉快な感覚で、べつに速く走ろうとも思わないし、限界を試す気にもならないのに、ちゃんと工夫して操縦した充実感だけは残る。P.110

インプレッションは基本設計の古さへの戸惑いから始まっていますが次第に楽しんで運転している様子が伝わってきます。

ボディが浅くて、少々下がり気味のお尻のおかげで後ろを振り向くと驚くほど視界がよく、オープンの感じは強い。P.110

P.111は歴代スパイダー(Sr.1からSr.4まで)の簡単な紹介になっています。

 

これらの記事を見て思うのは「”新車で買えるクラシックカー”?」といった記載もあるとおり、スパイダーSr.4は新車当時から外観の古さ、フィーリングの古さが際立っていることです。
乗り手によってそれはノスタルジックに語られたり体験したことがない新鮮なものとして語られますが、ただ古いというだけでは生き続けることができなかったはずです。
アルファスパイダー特有のドライビングプレジャーがいつの時代にも楽しまれていたからにほかならないのでしょう。

 

長期テスト

そのほかジュリア長期テストは上記スパイダーのロードインプレッションの筆者竹下氏によるもの。
97年10月号の「200万円で始めるジュリア・クーペ」にて71年式(当時26年落ち)71,000キロの車体購入から始まり、
2000年5月号の2年7ヵ月22,400キロに渡る長期テスト最終回という連載も収録されています。
この連載ではショップとのやりとり、オイル漏れ、足回り、錆び、クラシックカーイベントへの参加、エンジンの故障とオーバーホールなど旧車ならではのできごとが詳細に渡って書かれています。
古い車の維持という点ではこの連載がまとまっているのはよい資料ではないでしょうか。

僕のスパイダーは91年式なので今年で27年落ち。
製造年も車種も異なり、いまのところ錆で困るということはありませんが「ドアが下がって半ドアになる」などくたびれるところは同じで親近感がわきました。

 

 

285ページ
二玄社
2004年7月30日発行
定価1800円+税
ISBN4-544-91507-4
雑誌コード64304−80

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